忍者ブログ
徒然なる日常に萌えを見出す日々
[717] [716] [715] [714] [713] [712] [711] [710] [709] [708] [707]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

年末には、入場無料で年に2回最も多くのサークルが集まるコミケ、年明けには、お年玉をもらった子どもが大挙する1月インテがあります。若い人がとても集まりやすいイベントが年末年始に立て続けに行われるということです。
そこで18歳未満の人にお願いします
 
・18禁本を買わない
・18禁本を買おうと策を巡らせない
・過去に18禁本買えたことや、持っている18禁本を武勇伝のように語らない

以上の3点を必ず守ってほしいのです

【18禁同人誌を買わないでください】
サークルさんは『この本がエロいよ!』っていう目印のために表紙に『18禁』や『R18』って書いてるわけではありません。18歳以下(法律で守られるべき弱者)へ見せたくない内容のものを、法律や条例に従って警告、及び見せないように規制する目的で『18禁』と書いているのです。
あなたの軽率な行動が、そうやってきちんと自主規制しようとしているサークルさんを犯罪者にしてしまう恐れがあることと、ルールを守れないことが、たとえ未成年であってもとても恥ずかしいことだということを自覚してください

【18禁同人誌を買おうと策を巡らせないでください】
代理購入を頼むと、その本を出したサークルだけでなく18歳未満の子女に買い与えたことで代理購入者まで犯罪者にされてしまいます。
18歳以上のお姉ちゃんやお母さんの身分証明書を持って来て自分が18歳以上だと言うのは、年齢関係なく『詐欺罪』になります。あなたに責任能力がないと判断された場合、お母さんやお姉ちゃんまでその罪を被ることになります。
そういったズルをしてまで18禁本を手に入れようとする18歳以下の人がいるのでサークルさんのチェックも厳しいものにならざるを得ず、以前なら20秒程度で終わっていた新刊の購入に1分以上かかるようになったりとサークルに手間をかけさせるだけでなく、他の購入者にも迷惑をかけることになります。
また、高校を卒業して何か役に立てるかも!と思っている人も、相手が18歳以上なのか確認せずに安易に代理購入やおつかいを引き受けたりしないよう気をつけてほしいです

【過去に18禁本が買えたことを自慢にしないでください】
同人業界で18禁の規制が厳しくなる前には身分証明書の提示なく18禁同人誌が買えたりもしました。『表紙に18禁って書いてあるんだから18歳未満の人は買わないよね』と、買う側の良識に任せられていたのです。
まだ同人書店などが発達していなかった昔、同人イベントに来る人は何歳であっても『責任能力のある参加者。一緒にイベントを作る一人』として扱われていて、昨今、『一緒にイベントを作る参加者』ではなく『誰かが開いてくれたイベントで買い物するだけのお客様』が増えてくるまでは本人の判断に任せて大丈夫だと思われていました。
しかし、やはりそれでは大丈夫じゃないことがわかってきました。年齢確認が必須ではなかったので『知らないでor気づかないで買ったら18禁本だった』という事故もよくありましたしね。
ブログなどで『今回の戦利品、〇〇さんの新刊(18禁本)』とか『今日買った本半分以上が18禁な私って…』などという記事を『受験生です☆』というプロフィールや『高校受験の体力作りのために体育がずっとマラソンで憂鬱』『来週英検4級の試験』という記事とともに載せている中高生がいます。酷いのになると『うち14歳なのにこんな本買っちゃった☆』ってバッチリ18禁マークの入った肌色の面積多過ぎな表紙の写メを載せてる人も…
そういった記事がお堅い人たちの目に触れ、警察が取り締まり強化に動き出したのが2007年春先。同人誌印刷業組合が少々厳しすぎともいえる自主規制の呼びかけを始めたのが2007年7月。そしてわいせつ図画の販売で同人作家が逮捕されたのが2007年8月です。

今回、東京都の条例改正に腹を立てている漫画・アニメ・ゲーム好きの人は多いと思います。ツイッターなどを見ていると小中高生の人も積極的に反対していたようです。
でも、上に例として挙げたようなブログの記事、今でも検索すればいろいろ似たようなのが出てきます。2007年以降、同人イベントでもアニメイトや同人書店でも年齢確認が必須になり、18歳未満の人が容易には18禁本を手に入れられなくなっていて『知らないでor気づかないで買ったら18禁本だった』という事態が起こりようもないこの御時世でもです。
大人が必死で自主規制しているのを嘲笑うかのようにかいくぐって法律を犯す18歳未満の人がいる限り『子どもで正しい情報を選べない』『法律を強化して、そんな弱い子どもたちを守らなければいけない』と、大義名分として都合よく利用されてしまうのも仕方のないことだと感じます。

もちろん子どもが正しい情報を自分で選びとる能力を身につけるためには、綺麗な情報だけ見せていても無意味だと思います。陳腐な表現ですが、汚いものを知っているからこそ綺麗な物の正しさ、貴さがより理解できると思うのです。玉石混交の情報の中から、できるだけ安全にそういった能力を身につけてもらうために、家庭では親がしっかり子どもに善悪の判断、道徳心といったことを教え、同人イベントという狭い世界では私たち大人がきちんと見本にならなければいけないとも思っています。
でも、その子どもたち自身が自分で『私は政治家に規制されるような悪い本をわざわざ買ったよ!』と『子どもに自分で選ばせたら悪いものばかり』ということを言いふらして回っていては『やはり規制強化は当然』と思われるのも当たり前なのです。都議会が掲げているのは『悪しき情報から子どもたちを守る』という理由なのですから。
(この場合、18禁同人誌が悪いものだという意味ではなく、大人が自主規制の努力をしているものを尊重しないことが悪いことだという意味です)

だから、18歳未満の人たちは同人誌を買うとき、必ず18禁を守ってください。一般書店やコンビニではエロい少女漫画やBL漫画の雑誌が年齢確認なしで買えるのに、同人イベントではそれよりエロくない同人誌が18禁というだけで買えないことなど、納得いかない点もいろいろあるでしょう。でも、それが『同人誌の自主規制』なんです。ご理解とご協力を心からお願いします。



余談ですが、うちのサークルにも何回か身分証明書の提示をお願いしたところ『じゃあいいです!』と怒って帰ったり、舌打ちだけして無言で去って行く困った人が来たことがあります。
けれど、ほとんどの人は『まだ18歳になってないのでペーパーだけもらっていいですか?』と言ってくれたり、5月のスパコミなどで『やっと高校卒業したので全部買えます!』と言って来てくれる良識のある人たちです。
一部の困った人たちのせいで、そんなしっかりした彼女たちまで今以上に窮屈な情報規制に締め付けられるのはとてももったいないことだと思います。

PR


忍者ブログ [PR]
ブログ内検索