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徒然なる日常に萌えを見出す日々
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一部で『全然怖くないじゃねーかw』と御好評(?)いただいている怖い話シリーズです。
まあ私の書くものなのでこんなもんです(笑)






私が入学した頃は教室として使っていた、新校舎2階の一番東の端の教室が、3年になる頃は空き教室になってた。
新校舎は3階建てで南向きに教室があり、北側が廊下になってて各階5部屋ずつで1階は障害者学級が2部屋使い、残り3部屋が音楽室、美術室などの特別教室、2~3階も一番東の端の教室がそれぞれ視聴覚室と第二音楽室で、トイレと階段を挟んで残り4部屋を通常教室として使ってた。当時はまだ1学年8クラスあったから1学年新校舎に押し込んだらちょうど8クラスになるのに、わざわざ3階は1年1~4組、2階は2年1~3組って分けてまでその教室を空ける意味って何だろう?と思いつつ、自分とは関係ないので特にそれ以上気にすることもなく卒業した

同じ中学だった妹曰く、その空き教室はクラブハウスにある部室に入りきれない運動部の女子が着替えに使った後、部活終了時間までは演劇部の部室として使ってたんだそう(当時は関係者じゃなくても学校に平気で立ち入りできて、女子更衣室の盗難とか盗撮とか増えてた時期だったからそういう措置を取ってたらしい)で、妹は演劇部の部長だった。
でもそういう場所なら、1階の第一美術室の方がいいんじゃないの。一番広いしロッカーもいっぱいあるし、一応美術部は毎日活動してるし(私は在学中美術部の幽霊部員だった/笑) わざわざ1部屋空けてまで部室にする意味がわからん、と言ったら妹が「あそこ霊が通るんよねー」と…

えっ、霊が通るってどこに!? まさか美術室!? ちょ、私在学中ずっとあそこで食パン(木炭デッサン用)食ってたよ…!! って涙目になってたら霊が通るのは例の空き教室の方らしい。
うちの中学は上履きじゃなくて、廊下はコンクリで、教室は木の床に油引きして土足のまま出入りする方式だったんだけど、部室になってからはその空き部屋は油引きせず、運動部の子たちが着替え終わった後に、演劇部の部員が毎日雑巾掛けをしてから部活してたそうです。
「で、裸足になって端からダーッと雑巾かけると、明らかに雑巾が引っかかる部分があんのね。見た目にはそこだけ床の材質が違うとかそういうの一切ないんやけど、必ず同じ場所で引っかかる。水が足りないかと思って水分大めの雑巾で拭き直しても、そこで一旦止まっちゃう。酷い時なんか、見えない誰かにぶつかる」
裸足でそこへ立ってみるとやっぱり温度というか質感が違うそうで、他の部員もみんな気がつくレベルだったらしい。その引っかかる部分の範囲を特定していくと、教室の後ろ側の窓から入ってきてカーブを描くように教室の後ろの黒板(委員からの連絡事項とか書いとくアレ)の壁に向かって道があるみたいだった。その壁の裏側にあたるのは階段。

そこで私が、あー!あー!! なんか意味わかった!! って膝を打ったのは、新校舎の東階段――例の空き部屋に隣接してる方――は雨の日、男子バスケ部が屋内トレーニングのために階段鬼ごっこに使ってたところで、いつもその2階のところで怪我人が出てた(私の在学中だけで4件。他の階段使ってる別の運動部では怪我は出てない)んだった!と思い出したから。霊の通り道が教室の後ろ壁から抜けて行ってるなら、その道は当然その裏にある東階段の方へ続いてるわけで…鬼ごっこ中にその道を横切ろうとして、通ってる人(?)とぶつかっちゃったりしてたのかも?(私には霊感はないが想像力、妄想力はある!)

…で、妹に「あんたそんなとこで部活やっててよく怖くなかったな…」って言ったら「いや、体調悪かったりとかで波長の合っちゃった人がうっかり霊の通り道に迷い込んだりしたら怖いから、おばあちゃんに神様の塩もらって毎日盛り塩してた」って。白い紙に『この部屋使用中。こっちに迂回してください』って矢印書いて、窓のところに塩と一緒に置いといたんだって。
「神様の塩のおかげか私の在学中は何も起こらんかったけど、今はどうなってるか知らん。さすがにそろそろ迂回路の方が正規の道として認知されてるといいけど」

……私は、普通に生きてる人間にちょっと伝言頼むようなレベルで霊に接する妹の方が怖い(笑)

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